
今、立杭の『伝統工芸公園 陶の郷(すえのさと)』で、『くらしに息づく 書・陶 展』が開かれています。書は市野清鳳さんで、日々の暮らしの中で、心の拠りどころにしたい言葉と、詩にあったやわらかな書はどれも癒されます。初日の日、雪深いところからだといわれる年配のご夫婦が寄っていかれました。清鳳さんに通信教育で書を習っているのだということで、先生に会いに来られたのです。素晴らしいですね。いずれの道であれ、習うということは、【技】もですが、つまるところは【人】を習うのです。双方のお人柄に、温かい気持ちになりました。山頭火の句が多く、わたくしは、山頭火に出会えたことに何より感激いたしました。「山あれば山を観る 雨の日は雨を聴く 春夏秋冬 あしたもよろし ゆうべもよろし」。本当に、いい展覧会ですよ。こういう展覧会、好きです。25日まで。