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『初恋のきた道』


2本目は中国映画『初恋のきた道』。父親が死んで、都会から息子が田舎に帰って来たところから始まります。父親は村に教師としてやって来て、若き日の母親(ディ)は一目惚れ、後を付けたり待ち伏せしたり、ずーーーっと待ったり、今なら充分『スト(ーカー)ちゃん』ですが、まあ、ここは純愛なんですね。
 
いい映画です。アタシの好きな映画のベスト1かも知れません。原題は『The RoadBack』で、村に赴任してくると時、村を出る時、また帰って来る時、ディが待ったり追いかけたりする道、父を連れて病院から帰る時、葬式の列、映画の半分くらいはこの砂埃と草原の長い長い道、その四季。チャン・ツィイーが可愛いです。そういえば、封切りの頃、オジサンたちがメロメロにならはりましたね
 
しかし、車のない時代ではあるんだけど、よー走ります。写真上は、彼が一旦村から出るのですが、餃子を食べにくる約束をしていたのにというわけで、チャン・ツィイーが餃子持って走る走る、相手は馬車なのでどんどん走っていってしまう、林を抜けて先回りすること2回!どこまで追い掛けるねん!という感じ。結局コケて餃子は飛び散るわ、餃子を入れていたお茶碗は割れるわ、彼にもらった大事な髪飾りはあらへんわなんてことに。毎日毎日髪飾りをさがしに来たりもします。結局髪飾りは家の庭の隅に落としていたのですが、髪飾り一つでこんなに切ない場面が出来ているのがいいなあと思います。
 
中国映画は親を大事にします。子どもたちに教える勉強もいいです。小さな校舎の外で村人が子どもたちの声を聞いているのもいいです。
写真下は彼がいなくなってしまい、すっかりさびれた小学校の障子を貼り替えたところ。その前に、小学校から勉強している声が聞こえてきて、飛んで行ったら幻で、障子が破れ荒れ果てていたので貼りかえるわけです。まだこの時では好きな人がいなくなって、帰って来てほしさのあまりの行動ですが、不法侵入違うのン?みたいなことですけどw,可愛いからいいやんみたいなこともイカンやろと思いますけど。やっぱりストちゃんですが、しかし、純愛なんです。Leeの一番好きな映画です。中国のものはたいがい困りますが、この映画は別です、もちろん。邦題『初恋のきた道』が素晴らしいです。
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