
山下清の画集を見ると、心が洗われるようです。景色を覚えていて、家に帰ると一心不乱に制作したのですね。すごいです。いつも思うのですが、山下清が自由に放浪をして絵を描く事が出来た『時代』に感謝ですね。今だと監視カメラ、インターネット、、絶対に不可能です。文章がまたシンプルでいいですね。
『おばさんが「お前はここから出掛けて行ってからどこへ行くの 自分の家の事をおもわないか お母さんに会って見たいとは思わないか」と言われたので、「ここから出掛けてどこへ行こうかとは まだはっきりと考えていない これから考えるところです お母さんに会ってみたいとはたまに思う時もあります」』~山下清画集より
『おばさん』で思い出しましたが、例のカゴイケの話で、鴻池さんの事務所が、まあこちらは『オバハン』ですが、(日報ですか)事細かに書いていましたね。「なんとかしてくれー」みたいなことや、「(カゴイケが)かなりしつこい」というのもあって、それもすごいなあと感心しました。アタシは駄目なんですね。しばらくは続いても、ある日イヤーなことをちょっとでも書いたりすると、それでもう全てが嫌になり、続きません。さらに有名な『削除魔』です。徹底的に、時には要るものまで削除してしまいます。でも、よく言われますよ。「山下清とまりこさんと出会ったら面白かったでしょうね」って。そりゃあ面白かったと容易に想像しますよ。