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ミモザのcasa

お友だち(70代半ば)が認知症になりかけたと一年ほど前から聞いていましたが、なかなか会いに行けず、この間、約束をしてお昼ご飯に連れだしました。約束の電話をした時は本人が出て、私の名前を言うとすぐにわかったし、ランチの約束も普通に出来たし、別段変わった様子は感じませんでした。聞いていた話だと常に誰かが側に付いていないといけないようなことでした。ただ、大きなお店をしているので、店の人には「この日にどこそこに食事にいくと連絡はしておきました」
 
食事の間も帰り道も、彼女はとても普通で、なにも変わったことはありませんでした。あったとしたら一つだけ、今までは会うと必ず御主人(施設に入居中)のことやとっくに亡くなったお姑さんのことなどを聞かされていたので「そんな、屍(しかばね)を背負うようなことしてたらしんどいよ」と言ったものですが、今から思うと、その頃の方が病気のようでした。今は穏やかになって、昔の私のことも思い出して心配してくれました。
 
今度は少し遠くに行く約束をしました。「美山の方に『ボケ封じのお寺』があるから行こう」というと「あらうれしい、ボケ封じなんて私にピッタリやん」なんて。そうでしょどこが変でしょうか。どこも何も変じゃないですよ。
 
『優しくしなさい、人は皆、人生の闘いを生き抜いている』アレキサンドリア(現エジプト)の言葉
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