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ミニマリストのお入院 6

暮れる空の海
 
海のような空が暮れていくのを眺めています。
 
病室からは、登山愛好家に人気の多紀連山が見えます。下界では畑で何か燃やしているようで、煙の匂いがして、田舎の冬景色が想像できます。
 
穏やかなおだやかな時間を過ごしています
 
23年前に阪大病院(吹田)で股関節の手術をうけました。その6年前に阪大病院(福島区)で腎臓の手術を受け、ドクター3人のお名前から「瑤世(たまよ)」というペンネームをつくりました。そして、"まな板の鯉"をしたから「鯉瑤世(りたまよ)」
 
その「た」のドクターが、(脚の手術前に)私を呼び出して、かなりナーバスになっていたからいろいろと話をしてくれました。笑わかそうとしたりね。そして「今、何がいちばん心配?」と訊いてくれましたね。私は「・・レントゲンに映らない問題かも」ドクターは「そうだね」といってくれました。最後に、やっぱりちょっとしょげて出ていく私にこう言ってくれたの。
 
「立派な"鯉(コイ)"だよ」 
「え?もう一回言って欲しい」
「ああ、立派な"鯉"だ
 
想い出を拾っていたら、空の海はすっかり暮れました。
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