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ひよこ色のエックス(X) 88

88  今ココ!
 
今週から"荷重(かじゅう)3分の1"になりました。どういうことかというと、それまで、手術から一ヶ月は"免荷(めんか)"と云って体重をまったくかけない期間があり、その次に"荷重3分の1"です。※今ココです
 
では、どうするかというと、リハビリの先生がヘルスメーターを2つ並べて、片方のヘルスメーターに最初良い方の足で全体重を測ります。もう片方には、その3分の1をかけていきます。この感覚を覚えて、1日目は平行棒で歩きました。そろりそろりではなくて、そろりそおーーっと、そろりそおーーっと、、、ですね。二日目はそろりそおーーっと松葉づえで歩きました。「これが3分の1だ」というのは自分の感覚でしかないのですが、そおーーっと踏み出す度に、歩くことに新鮮な感動が湧いてきました
 
昨日は三日目で、今年入ったばかりという最新式の器具のシューズでした。名称とかはわかりませんが、3分の1にセットしてあるので、それを越えると"ピーッ"という音がします。適正な範囲は"ピッ・・ピッ"という、ヒヨコの鳴き声のような音です。終わると、"適正"""越えていた""適正に至らない"3つのグラフが表示されました。
 
大変に感動しています。これが歩くということなのです。
 
思い起こせば、23年前に股関節の手術をした時には、不思議なことに退院前日まで車椅子でした。退院の前日のリハビリが終わってから松葉づえが届き、誰もいなくなったリハビリ室で松葉づえの特訓を受けました。なので、阪大の時には"歩く"リハビリをしなかったのです。当時70幾つの人も杖もなしにスタスタと歩いて退院されるというのに、47歳の私は両松葉づえで(しかも痛がりながら)退院で、「阪大病院始まって以来」とか「今まで阪大にはこんな人はいませんでした」(※同じことです)と言われたくらいです。今回のように歩きだす体験こそしなかったのですが、ドクターとの出会いがあり、その6年前の腎臓の手術(阪大病院)のこともあり、わたしの人生の本当に貴重な体験でした。
 
そんな状態で家に帰ったのですが、家業も家事も山のように待ち受けていて、義父はアルツハイマーだったし娘たちはいろいろとあったし、心配をする事以前にただただ哀しかった記憶があります。今から思うと、自分がまた歩けるようになるか?ということを考える時間がなかったなんて、信じられませんが、そうだったのが良かったのかもしれません。
 
その後、あれほど痛くて、不名誉な落ちこぼれだったわたしに驚くべきこと(エックスの存在)が起きて歩けるようになるのですが、"荷重3分の1"とか"荷重半分"とかではなかったですね
 
余談ですが、入院してから体重も少し落ちて、歩きだしやすくなったと思います。下界にいる時は、食べるものを我慢してもなかなか減らなかったというのにです。これは、エックスではなくて、単にストレスがなくなったからでしょう。写真はいつもの近影です。クツをちゃんと履いていませんが、3分の1で歩くのはリハビリの時だけです。
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