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ひよこ色のエックス(X) 120

120   エックスの存在
 
今の病室は窓側で、窓の下にテーブルを置いて、外の雪景色をみながらお食事をしたり勉強をしたりします。勉強っていってもたいしたお勉強ではないのですけどね。大雪のあとだったので「蛍雪してます」なんて、ほんと、いつの高校生ヨみたいな。
 
さて、お勉強の合間にぱらぱらとスマホのアルバムをみていたら、こんな写真がありました。洗面台にたくさんきれいなお花が挿してあります。実は、真ん中の徳利がパパのです。驚いたことに、道を訊ね訊ねて初めて行ったところにありました
 
この場所は、家から車で45分ほど離れた箕谷(みのたに)というところでした。箕谷は新神戸トンネルのこちらがわです。2019年の11月、「金継ぎ」を習おうと、箕谷にあるco-op(コープ)さんのカルチャーを申し込みました。"金継ぎ"はその頃からブームで、あちこちに教室がありました。そのたくさんある中で選んだだけで、金継ぎも初めて箕谷も初めて、お教室の場所も初めてで、電話でも何度もきいて、半月後の最初の時は、ナビで行ったものの、ビルの中だったのでまた電話で訊ねて、ようやく着いたようなことでした。
 
受付を済ませて、10分程時間があったので「洗面所に行ってきます」と言いました。受付のすぐ向かいに洗面所はありました。実は、その時に、なんともいえない、どう表現していいのかわからないけれど何かしら"いい"感じがしたのは覚えています。"妙なる"という表現がありますが、"妙なる調べ"とはいうけれど、何かわからない雰囲気の時にもいうのかどうかはわかりません。とにかく何故かわからなかったけれど、何かいい感じがしたのは確かでした。
 
扉を開けて洗面所に入ると、パパのこの徳利が一輪挿しにしてありました。一目でわかりました。あの"何かしらいい感じ"がしたのはこのことだったのでしょう。
 
不思議でしたね。そんなことがあるのかと思いました。お花を挿していただいていたのはお掃除さんでしたので、大分経ってからある日訊いたら、「16年前からきてるけど、その時からありましたよ」ということでした。
 
立杭に来て、買って頂いたのがあったということだと思いますが、それにしても不思議でした。
 
一目でわかるというのが嬉しかったのと、こんなふうにしてまた会えたことがちょっと胸が熱くなりました。
 
このカルチャーは2年ほど前に閉館になりました。パパの徳利はどうなるのかなと少し気になりましたが、遠くから「ありがとう」と祈って、そのまま訊ねることはしませんでした。
 
※この写真は、初めての時のではなく、何ヵ月も経った時のものです。
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